今回の利根運河・利根川田中調整池への歩行記録を数件みてみる。

写真と雑記

■利根運河

*江戸時代、銚子から江戸への鮮魚荷物などの水運ルートは利根川(銚子→関宿)江戸川(関宿→東京湾)。

 これを最短ルートにすべくオランダ人技師ムンデルの指導で明治21年~23年に開削し、航路38㎞/3日を1日に短縮。 年間3万隻を越える通船があったと。

* 昭和10年の洪水を契機に放水路として利用することになったとのこと。

* 運河沿いには、親水公園、理科大学野田キャンパス、理窓会(理科大学同窓会)記念自然公園、野田市江川地区市民農園・こうのとりの里など格好のサイクリング・散策コースとなっている。

■こうのとりの里

* 野田市は2015年からコウノトリの野生復帰を目指して、江川地区の水田型市民農園の一角「こうのとりの里」で飼育観察しており、これまで10羽をGPS装着・放鳥し、日本各地での追跡観察している。* そのうち1羽が野田周辺に昨年より里帰りしているとの情報で、昨年ここを訪れた時には出合えなかったが出合えるかな?と農園の中に入り1時間程散策。

 すると10m程前方の散策道に1羽発見、サギかな?コウノトリかな?あいにく望遠レンズは準備して無く標準レンズでパシャリ(写真上段右およびズームで拡大2段目左)。そして飛び立った姿をパシャリ(写真2段目中)

* そのあと立ち寄った「こうのとりの里飼育観察棟」のスタッフに聞くと、2017年に放鳥した

<♂J0155ヤマト>とのこと。(写真4段目3枚はHPからスタッフが撮影したものを拝借)

* 野生のコウノトリに出合ったのは、30年程前に住んでいたウイーンの近郊ルスト以来で、

この日は期待通り、初めて出合えた。

■利根川田中調整池

* 群馬・新潟の県境から千葉銚子で太平洋へ全長322㎞で流域面積は日本最大の利根川、近世以降は江戸と地方を結ぶ水上交通の役割とともに、多くの洪水被害への治水対策が継続してとられている一端をみることができた。

* 「19-1023利根川田中調整池」でみた、台風19号による記録的な大雨での利根川本流から越流し冠水していた広大な田中調整池の稲田や野菜畑の現状がどうなっているか、そして近年補強整備されている堤防(本流と調整池間の囲繞堤や越流堤)とは別に、元々の丘陵などの堤防(調整池と集落間の周囲堤)はどうなっているか?、昨年の「C20-0306 江戸川・利根川堤チャリンコ紀行」に続き歩いてみた。

* 周囲堤は元々の森や丘陵が自然の地形のまゝになって部分も多くあり、どこが堤防か判らない処もあることを知った。

* 概ね5年に一度(?)という越流・冠水する調整池の畑地は何事もなかったかのようように営まれており、冠水による農作物被害は保険でカバーされることのようで、従事者は納得づく何だなぁ~と納得。

■新大利根橋から橋を渡り利根川左岸・菅生調整池囲繞堤を取手方面へ