写真と雑記

■山里「板敷」から山行スタート

* 今回の山行スタート地点は西・筑波連山と東・東筑波連峰に囲まれた八郷盆地の最北部にある「板敷峠」近くに位置している。

* この盆地一帯、気流状態がいいのか、東筑波連峰・吾国山から、そして筑波連山・きのこ山周辺数ヶ所からのハングライダーなどフライト基地のメッカとなっているようだ。

* これまで、東筑波連峰・吾国山から2度そして筑波連山・ツバクロ山から1度、この「板敷」に下山しているが、舗装された長い林道歩きだったので、今回は初めて林道を上ってみることで計画。

* <交通の便>盆地を貫く県道はこの峠を越えてJR水戸線(小山~友部)方面につながっているが、バス便は無く、水戸線の羽黒駅や福原駅からは歩いて1~1.5時間と山行には不便である。でも、常磐線の羽鳥駅からこの板敷山前まではバス便(30分/525円)があるが便数が少なく、帰りには不便であった。

* <バスで羽鳥駅から板敷山前へ>山麓の果樹園や田畑の中に点在する山里をめぐりながらのバスの旅30分、この日は乗客”0”の貸切。秋の里山めぐりを満喫。

* <写真左>羽鳥からのバスの終点「板敷山前」から右手の山(板敷山)麓に白い長塀。ここは昨年19-0224山行で見学した「大覚寺」、親鸞聖人の弟子が開いたもので、寺の庭には「回遊式庭園」や親鸞聖人が布教に訪れた際の座った石などがあった。

* <写真中・右>板敷から左手西方面の山里の眺め。奥にみえるのが、筑波連山の加波山~燕<ツバクロ>山。

■板敷から北筑波線林道<岩の上線>を筑波連山尾根縦走路へ上る

* なまった脚・膝を易しくトレーニングしようと林道を上りに計画したが、長ぁ~い変化の無い林道の中の眺めにうんざり。

* 加波山、燕山はスキップして、途中で縦走路にトラバースしようとした分岐点をカン違い。”こんなに標高が下がる筈が無い”と間違いに気付き、往復26分もロス。手元のGPSには念の為、トラバースする場合のルートも前夜アップロードしていたのに!!

■林道から計画していた燕<ツバクロ>山頂をパスして、山腹を尾根縦走路へトラバース。

* <写真上段左>この辺りスギ・ヒノキの国有林なんだ。見かけた解説をネットで調べたら、”分収育林制度とは国有林の森林整備を促進すること等を目的 として、国とオーナーが樹木を共有し、一緒に森林を育て、契約満了時に分収木を販売してその販売額を持分に応じて分収する制度”とのこと。

* <写真中および下段>途中、山腹からは北東に吾国山と笠間市の福原駅方面のゴルフ場など眺望が広がっていた。

■筑波連山尾根縦走路をツバクロ山中腹から雨引山へ

* <写真上段左及び中>燕山山頂から雨引山に向けての急坂(全標高差350m/俯角15度)を285m程下った地点にトラバース。そこから急坂は残すところ標高差85mだけ。そこで出合った縦走路の急坂は道というよりV字状の排水路。流れ落ちる水道で粘土質の道はエグリとられ、数日前の雨で表面はっ側面一帯を含め滑り台。”絶対に滑りこけて泥まみれにならないぞ”と、急坂の残り標高差85m程を恐々下るのに30分を要した。燕山山頂からこの急坂を下りたら、特に下りが苦手なオレで、どれだけ時間を要したか?山頂一帯の眺めのいい尾根歩きを楽しみにした今回の歩きだったが、スキップして良かったなぁ~。

* 急坂下から雨引山への延々と小さなアップダウンが続く鞍部の道、前回歩いた時はヤマザクラやツツジを楽しめたが、紅葉にはちょっと早く、尾根道からのビューは一部伐採された樹林帯から一か所だけ、誰一人とも会わない独り歩き2時間の区間だった。

■雨引山から御嶽山そして岩瀬駅へ

* <写真上段左・中・右>雨引山頂からは筑波連山の燕山・加波山、その向こうに筑波山、そして関東平野の絶景だが、あいにくの曇天と空気が澄んで無いのかイマイチだった。

* 雨引山から御嶽山へは、これまで6度ほど歩いているが、記憶に残っている距離や変化を楽しめた区間であった。

* <写真2段目中・右、3段目左>御嶽山山頂の神社、展望所からの岩瀬の街と富谷山の眺め

* コロナでの自粛規制が緩くなった秋の平日で、スタートは日頃も歩くハイカーは殆どいない板敷であったが、この日の6時間強、ハイカーはおろか誰一人出合わない、独り歩きだった。