■八王子城山に築城された山城「八王子城」

*「日本100名城」で国史跡となっている戦国時代の北条氏の山城跡

 

ブログから歩いたルートとお城の概要がよく理解できる素晴らしい鳥観図を拝借し添付しました。


写真と雑記


■「夕焼小焼ふれあいの里」から北高尾山稜・黒ドッケへ

* 高尾駅北口から陣馬高原下行きのバスで26分、上恩方町の「夕焼小焼」バス停からこの日の山行スタート。童謡「夕焼け小焼けの赤トンボ・・・・」の作者がこの地域の出身ということで、キャンプ場や釣り場などのレジャー施設が「夕焼け小焼けふれあいの里」と名付けられているようだ。

* 山麓斜面のキャンプ場への上り口への苔むした坂道には霜が降りており、滑らないように注意深く進むと、道端に「氷華が見付かる場所」の案内表示あり。そこで5年前「14-1207扇山」で出合った「植物シモバシラの氷の花」を思い出した。そういえば高尾山周辺ではこの時期、あちこちで見られるとのことで、今日出合えるかもと期待が膨らむ。

* シソ科の植物「シモバシラ」の枯れた茎の根本で吸い上げた水蒸気が氷結しいろんな形に結晶化した花で、気温が上がると溶けてしまうので、今朝の気温で咲いたとしても残っているかな?

*急斜面をステップ状にテントが張れるステージが何段も設けられた階段を登りきると、ここからはジグザグにトラバースする ”いろは坂” 。直登するルートもあるが斜面の勾配を観察すると俯角は30度程度、迷わず ”いろは坂” を選択。

* 13回程折り返すとようやく尾根道に。ここまできても期待する「シモバシラの氷の花」には出会えず、足元には霜も無く、この日の出会いは諦めた。この冬、このあたりの山域で再挑戦だ。

* 標高をみると、まだ歩き始めて150m程上っただけ。北高尾山稜線の黒ドッケまでは尾根道を230mほど上る必要ありで、ビューの無い樹林帯の中をただヒタスラに高度を上げる。

* 歩き始めて86分、黒ドッケに到着。最近の体調と歩き実績から120分と計画していたが、「山と高原地図」でのコースタイム100分よりも若干早く脚腰も不具合は無い。この体調だと狐塚峠から景信山に向かい小下沢林道からさらに標高差400m上るこの日の計画を歩けそうだ。

■北高尾山稜縦走(黒ドッケから富士見台へ)

* ここからは歩くのは3度目の北高尾山稜縦走路、うんざりするほどアップダウンの連続だが上り疲れる前にすぐピーク、黒ドックまでのタイムの貯金もあるし、何とかなるだろう。

* 狐塚峠に着いて小下沢林道への分岐点の標識に「通行止め・小下沢林道崩壊」の貼り紙あり。計画の登山ルートは小下沢林道は歩かず、林道沿い小下沢への木橋を渡るのみなので、そこまで急斜面(昭文社「山と高原地図コースタイム下り15分、上り30分)を降りて様子を確かめてみるか迷うが、橋が無くなっている可能性もあり、この日の景信山は諦めた。

* ここから逆に戻って堂所山に向かうことも考えたが、体調次第では景信山は取り止めて富士見台へ北高尾山稜を歩く計画通りにした。

* ビューも無いベンチも無い縦走路よりもとドリンクも取らず、13時に「富士見台」に到着し、富士を眺めながらテーブル付のベンチで昼食にありついた。

* 夕焼小焼から黒ドッケまでは誰にも会わない歩きだったが、この縦走路では4組6名程のハイカーに出会う。富士見台では週に2日は歩いているというハイカーが ”景信からここまでの道はどうだったか? 小下沢林道の状況?” と聞いてくるが、こちらが聞きたかったよ。

 

<帰ってからのネット情報から>

* 19年10月、伊豆半島に上陸し記録的な大雨で関東から東北各地に河川氾濫をもたらした台風19号、この地域の山道にも被害をもたらしていたのは知らなかった。

* この裏高尾一帯では、①小下沢の氾濫で小下沢林道崩壊で景信山や北高尾山稜へアクセスや、②小仏峠から小仏バス停への道、③小仏城山から日影沢沿いの日影沢林道なども通行出来ないようだ。

* 小下沢林道から景信山登山口への小下沢を渡る橋が仮復旧されていても、景信山から計画していた小仏峠あるいは小仏城山からのルートは通行止めのままのようで、この日の計画を変更して良かった。

■富士見台から八王子城山へ

* 富士見台から北高尾山稜をそのまま駒木野に下りるか迷うが、ちょうど2年前の「18-0103北高尾山稜縦走」以来4度目の八王子城跡をめぐるコースを選択。

* 富士見台から八王子城の最高峰にある「大天守閣」へ急斜面を下る際、同じように背後から攻めてくる相手に対しどう守るのか?と思いながら進むと、大天守閣跡の手前に尾根を切り取ったようなU字形地形(写真上段中)に遭遇、”ここが背後から攻めてくる敵への「堀切」跡か” と納得。

* 富士見台、大堀切を経た「大天守閣」から標高差300m強の大規模な山城遺構に当時に思いを馳せながら下る。

* 富士見台で出合い話しかけてきたハイカーと同じルートを相前後して下り、八王子城山の松木曲輪展望台での会話で、”城山の柵門台から北に松竹バス停へ下る「滝沢コース」あるいは所持している2014年発行の「高尾山登山詳細図」に記されていない心源院へ下りるコースも面白いよ” と紹介され興味をもったが、この道も台風被害で通行止めになっていた。

■歩き終えて

* 毎朝の起床時には脚と膝、そして足裏の不調で、いつもどれだけ歩けるか不安を抱えながらの歩き始めだが、歩きなれてくると急斜面や岩場の下りは極端に遅くなるが、ユックリユックリの独り歩きで、この日程度(距離10~15㎞/累積標高差1000m程度の低山)だと気持ちよく歩けるようだ。

* 前回の「19-1227大平山」に続き、自分なりのこれからの歩きの計画と脚の強化状況確認に歩行データで検証しながら楽しんでゆきたいなぁ~。