■『尾瀬夜行23:55』ツアーチケット購入
*数年越しに実現しなかった尾瀬ハイキング、9月14日(土)に予定していた用事が空き、13日に急遽計画。
*尾瀬日帰りを計画できる『尾瀬夜行23:55』の運転が10月12日までの金・土のみ。インターネットで販売する東武トップツアーズを検索すると、9月出発は全部空無し。それでは予約キャンセルがあるかもと、13日(金)昼過ぎに柏駅にある東武トップツアーズ柏駅支店の窓口へ。
*窓口担当者が空席状況を調べると、この日の深夜浅草駅23:55発に、数席空きがあり。
*早速、帰りも同じルートで同日に「特急リバティ号」を利用することで、ツアー申込。
*東武鉄道は自宅から近い新越谷駅での往復としたら、会津高原尾瀬駅から尾瀬沼山峠までの会津バスも含め浅草発着で旅行代金は11.300円が11,010円。あとで考えると帰りの特急は新越谷は停車しなく春日部となり、北千住駅からが時間的にも料金的にも安いようだ。
■『尾瀬夜行23:55』(特急リバテイ号と専用会津バス)で尾瀬御池へ
*『尾瀬夜行23:55』で会津高原尾瀬口駅までは昨年より最新鋭車両リバテイ会津号(3両編成で160シート)で運行されていて、乗車駅は始発の浅草23:55ー北千住0:10ー新越谷0:26ー春日部0:42のみで、終点の会津高原尾瀬口3:18着だが3:50までは車内で休息できる。
*席の間隔は広く席をリクライニングで睡眠していても窓際席の人が洗面等に席を立つときも、無理なく移動できる。
*会津高原尾瀬口駅から尾瀬への専用バス(会津バス)がMax 160人の乗客に対し3台用意されていて、檜枝岐の会津駒ケ岳登山口でも降車できる。この日、乗車したバスからは15人程下車した。
*檜枝岐村の中心部を5:20頃通過するころは空は明るくなり、尾瀬御池到着5:50には付近の山には陽がさしていた。
*列車の中では睡眠時間が3時間から3時間半ほど、そして専用バスで尾瀬御池まで1時間半を睡眠にあてれるが、実際に眠れたのは合計2時間程度。それから9時間の歩きは高齢者にとっては厳しかった。
■尾瀬御池~兎田代上分岐へ(裏燧林道)
* 尾瀬御池で同じバスを下車したのは10名程、同じコースを歩く人はいなく、みな燧ケ岳登山(上りのコースタイム4時間)のようだ。
* 道は裏燧林道と名付けられているが、木道あり岩場ありの森の中の登山道。
* 道は100m程上って、190m程下る「傾斜湿原」の道で、美しいブナの森の中、時折平坦な小さな湿原が現れる。
6:05御池田代、6:17ノメリ田代、6:32上田代、6:47横田代、6:56西田代、7:22天神田代、7:42裏燧吊橋
* この道で初めて、追いついてきた女性ハイカーに出会う。彼女はよくこの道を歩くようで、この日は見晴で一泊するとのことで、裏燧吊橋で休憩するところで分かれ、そのあと追いつかれることは無かった。
彼女は11時前には見晴に到着し宿泊するとのことなので、山の楽しみ方は人夫々だ。
■兎田代上分岐から赤田代へ(段吉新道)
*三条ノ滝/平滑ノ滝への急峻な岩場を迂回する新道で、元湯温泉の初代温泉小屋主である星段吉氏が創設したというコース。美しいブナ林に囲まれ、足元にはツバメオモトが咲き誇り、特に新緑の頃が印象的な道とのことだが、...。
*ほぼコースタイムのペースで元湯山荘、温泉小屋に到着。その先には広々とした大湿原が見える。
*この段吉新道を迂回せずに、「三条ノ滝」(高さ100 m/幅30 m、日本の滝百選)を観たかったなぁ~。
■赤田代から見晴へ(尾瀬ヶ原の道)
* 広大な尾瀬ヶ原、その奥に至仏山を眺めながらの気持ちいい湿原歩き。
* 時折ハイカーと出会うが思ったより少ない。
* ニッコウキスゲなどが咲き誇った夏のシーズンも終わり、木道沿いにはウメバチソウが多くみられるがエゾリンドウは一株観ただけで、湿原の草が黄金色に輝く”草もみじ”はこれからか。といっても10月には山小屋など営業を終えるようだが。
■見晴から沼尻へ(段小屋坂)
* 見晴に入ると尾瀬銀座の様相、多くの小屋の前庭には多くの客。
* 見晴から白砂峠への段小屋坂の道は尾瀬ヶ原から尾瀬沼へのメインコースで、燧ヶ岳の裾野に広がる「オオシラビソの森」の中を白砂峠まで小さな沢からの湿地を何本も越える距離3.4 ㎞/標高差250 m程の長ぁ~い木道の道。ここにきてここは尾瀬と実感、多くのハイカーと行き交い、その都度狭い木道の道を譲りあう。
* 白砂峠から岩場の坂道を下ると、白砂湿原。ここから最後の沼山峠越えまで上り道は無くホット一安心。
* ほどなく右手に尾瀬沼と数組のハイカーが休憩してる沼尻休憩所、ここは立ち寄らずそのまま進む。
■沼尻から尾瀬沼ビジターセンターへ(尾瀬沼北側コース)
* 湖岸沿いの眺めを楽しみながら沼尻平、オンダシの湿原、浅湖<アザミ>湿原と森と湿地の中の道を進み、燧ケ岳への長英新道登山口を過ぎると、正面眼下に大江湿原のパノラマが広がっていた。
* 振りかえると東北地方で最高峰で日本百名山の双耳峰の燧ケ岳<2,356 m>の雄姿。
* 大江湿原では「ワタスゲ」「ニッコウキスゲ」の開花は終わっており、紫色で綺麗だが猛毒という「オクトリカブト」があちこちに目につく。
* 尾瀬沼ビジターセンター(VC)周囲には長蔵小屋とか尾瀬沼ヒュッテなどあり、多くの老若男女ハイカーで賑わっていた。
■尾瀬沼ビジターセンターから沼山峠へ(会津沼田街道)
* 大江湿原を東北に1.5㎞縦断する細長い湿原。
* 乗車予定のバスまで時間もたっぷりあり、休憩ベンチで休憩をはさみながら湿原ハイキングの光景を頭に焼き付ける。
* 大江湿原から沼山峠へわずか標高差90 mの木道上り道、睡眠不足もあってかシンドく、ゆっくりゆっくり上る。
* 沼山峠展望台からの大江湿原、至仏山などの最後の眺めを楽しみにしていたが、気付かず。木道から少し上ったところで数人のハイカーが休んでいたが、案内板も見当たらず展望があるようには見えず通りすごしたが、そこだったのかな⁇
■この日湿原でみかけた花々
*花の見識が無いが
( 上段)左;アジサイ?、 中:アジサイ?、 右:?
(2段目)左:?、 中:?、 右:ミズギク?
(3段目)左:ウメバチソウ、 中:ウメバチソウ、 右:エゾリンドウ?
(4段目)左:オクトリカブト?、中:オクトリカブト?、右:オクトリカブト?
■沼山峠から会津バスで会津高原尾瀬口駅へ
* 往きのバスからは夜明け前で暗闇であったが、帰りのバスは夕暮れ時、「日本の秘境百選・檜枝岐村」中心部を1時間40分の車窓観光。
* 檜枝岐<ヒノエマタ>村役所などある中心部付近には、
檜枝岐温泉民宿、ミニ尾瀬公園、中土合公園、六地蔵・板倉群、檜枝岐歌舞伎舞台、
温泉スキー場、会津駒ケ岳・滝沢登山口、道の駅、
など、尾瀬観光への宿泊基地としても楽しめそうだ。
* バス沿線で会津高原尾瀬口駅と檜枝岐中心部の中間に位置する前沢地区には国の重要伝統的建造物保存地区に選定されている『前沢曲家集落』があるようで、機会を作って訪ねてみたい。