■ 2014から17年まで属していた山の会で、メンバーの方たちがどこにどんなルートでどんな山行をされているか知りたく、自分が参加していない山行も含めて、報告書をもとに山行記録を作ってみた。
その中で一度歩いてみたいと思っていて、先週歩いた伊豆山陵線歩道の金冠山山頂からみた駿河湾入り江の内浦・江浦湾に面した「沼津アルプス」、早速この春の青春18きっぷの残り分で歩いてきた。
■ 多比<タビ>~多比口峠~大平山<オオビラヤマ>へ
* 先ずは多比バス停前の江浦湾護岸堤に出て、山側の大平山~鷲頭山の山並みと海側の葛城山~淡島~伊豆山陵のビューを確認。
* 多比の町並みから直ぐに多比口峠中腹まで急なコンクリート舗装道となっており、中腹の農作業のためのようだ。
* 舗装道路終点には、地域の方たちによるスイセンなど花の植え込みでの心つくしが見える。
* 多比口峠から岩ゴツゴツの尾根道を大平山頂へ。
■大平山~多比口峠~多比峠~鷲頭山~小鷲頭山
*<沼津アルプス(静浦山地)の岩>海底火山の噴出物とそれから削られた土砂が海底に溜まり、プレートの衝突で海上に隆起し、浸食したもので『白浜層群』と呼ばれているようだ。
*その白浜層群の岩の上に『ウバメガシ』が植生している樹林帯の中のオモシロイ登山道だ。
*各山頂には広場があるが、山頂へは急峻な斜面でロープ場となっており、
アップダウンを繰り返す尾根道の縦走が楽しめた。
*最高峰の鷲頭山には満開のサクラ、
人気のコースのようで、大勢のハイカーが花見気分で少し早めの昼食をとっていた。
*コース案内では富士の絶景が楽しめるようだが、この日は晴れだったがこの季節は春霞か、空はクリヤーでなく楽しめなかった。
■小鷲頭山からのバリエーションルート探索
* 山頂から縦走コース徳倉山方向とは別に、地図にも無く案内標識も無いが駿河湾側にハッキリした踏み跡があり、いつもの独り歩きでの興味から、少し中に入ってみた。進んでゆくと測量杭、そして岩場急斜面には縦走コース程ではないが補助ロープ設備も備えられている。そこで更に尾根を進んみ標高差100m程下ったあたりで歩きやすい道が無くなり、引き返した。
* 帰ってからネットのヤマレコ地図検索で調べてみると、誰も歩いた形跡は無い。点々とコンクリートの測量杭が設置され、急斜面へのロープも設置されているので、林業従事者ようなのかな?
■小鷲頭山~志下山~志下坂峠~徳倉山~横山峠~横山~八重坂峠
*この区間には山頂からだけでなく、「き☆らら展望台」「奥駿河パノラマ台」など駿河湾、沼津市街、歩いてきた鷲頭・小鷲頭山と山腹のサクラと若葉などいい展望であった。
*また、ただ一人生き残っていて切腹したという平家中将「平重衝」を祀る洞窟「中将切腹の場」や、太平洋戦争末期の対空壕「機関銃座の跡」などもこの山地にあったようだ。
*小鷲頭山からバリエーションルート探索など時間を取りすぎ、この日は八重坂峠で下山とし香貫山は止めた。この沼津アルプスはどこからでも下山出来るので気楽だ。
*沼津駅から御殿場線で回り道して日没前の御殿場あたりからの富士山そして西丹沢の沿線里山を眺めながら帰った。