阿蘇地域歩行記録での歩行ルートを10年後の2024年の航空写真画像でみると、
当時は準備工事段階であった立野ダムの本体が立ち上がり、
歩いたルートはダム工事や熊本地震などで、様変わりとなっているのをみれます。
(1~2段目)3月にはこの牧場の柵を開閉して歩いたが、この日は出入口は施錠。柵の横から牧場へ。
背丈程の笹薮の中、時折頭越しに周囲を眺めながら、踏み跡を頼りに。
■北向山
踏み跡に沿って進むと、足元の草の中にヒッソリと山頂標識が。
北向山は、外輪山を白川が削った北向きの急斜面と、その東側の南外輪山の一部からなり、その面積は100haほど。その最下部は標高約200mの白川の水面から500mほどの高さに切り立った断崖となっている。その上部は急な斜面が俵山から伸びてきた尾根の先端部にある979mの標高点まで続いています。この急斜面にだけ自然林が残されていて、その標高点から俵山に続く尾根と外輪山内外の斜面は一面の草原となっている。
<北向山の植物>阿蘇地域に残っている森林の中で、標高の最も低いところにある森林で、スダジイ・ウラジロガシなどからなる照葉樹林。手つかずの原生林のまま残っているところは、全国的に見ても大変少なく国の天然記念物にも指定されている。林内にはスダジイ・ウラジロガシ・アカガシ・タブノキ・イスノキ・ヤブニッケイ、ヤブツバキ、アラカシなどの照葉樹が混成し、上部がよく茂った照葉樹で覆われているうえに、急斜面であるために林内は薄暗くなっているが、実際は低い木が少なく意外と歩きやすい。また、各所に垂直に立つ岩場が見られる。
木の枝に巻きつけてあるリボンとGPS画面上での自分の位置確認が頼りの山歩き。リボンの位置に来たら次のリボンがどこにあるか探してからそこに移動。北向山山頂から離れてゆくと、リボンでの標識が少なくなりGPSだけが頼り。
* GPS地図では登山道路がすぐ近くにあるはずだが歩けるルートが見付からず、谷底を降りて下ることに。
*(1段目中)林道終点で登山道につながっている。本当は写真の奥方面からここに出てくるはずっだたが。
* 林道終点で立野ダム工事用道路に接続されている。この工事用道路は何処につながっているのだろう。
*(2段目)林道は至る所で崖崩れで分断されているので、白川発電所、畑地区からは車で入ってこれない。
*(3段目)対岸に黒川発電所、(右下下部に)南阿蘇鉄道橋
*(5段目)北向谷からの白川発電所
*(6段目左)渓谷沿いに約1km、断崖絶壁の基に阿弥陀三尊も合祀されている神仏混合の岩戸神社参道口
*(6段目中)国道57号線橋梁工事と豊肥線を走る特急列車「阿蘇ボーイ」
*(6段目右)大津温泉岩戸の里、最終バスまで15分間、泥まみれの衣服着替えに400円で入浴