写真と雑記

■<日光エリアへ紅葉を求めて2度目の計画>

* 奥日光・いろは坂の渋滞を避けた先の「20-1020霧降高原歩道」は見頃にはチョット早かった。

* ヤマレコでの数日前の山行記録・写真で、昨年の「19-0901長距離列車の旅ー会津」で野岩鉄道・湯西川温泉駅直前に車窓から見た絶景・五十里湖(いかりこ)と、手持ちの地図には載ってない「葛老山(かつろうやま)/標高1,123m」の紅葉情報に遭遇。

* 湯西川温泉駅には温泉付の道の駅が併設されていること、その駐車場が急坂の登山口で標高差が500m程の「葛老山」、葛老山から加治ダム・加治温泉側に下山できそうだ。

* そこで日光市の龍王峡ハイキングマップを参考に、湯西川温泉駅~葛老山~川治ダム~川治温泉~龍王峡を計画。

* これまでの日光周辺への交通は特急を使わない方針を曲げて、今回は東武鉄道・春日部駅から乗り換えなしで野岩鉄道に乗り入れているリバテイを利用し歩ける時間を確保した計画として、脚・膝の状況では何処ででも変更できる計画とした。

* ちなみに五十里(いかり)とは、江戸日本橋から五十里ということで名付けられ、江戸時代の日光大地震での山崩れで湖水が出現し、温水が発見され川治温泉となったそうな。

 

■<東武鉄道鬼怒川温泉駅~藤原駅~野岩鉄道・湯西川温泉駅への紅葉状況>

*鬼怒川渓谷の紅葉も色付き初めていた。

*藤原駅からの野岩鉄道線はトンネル~トンネル~トンネルと車窓のビュウ無し。

 

■<トンネルの中の湯西川温泉駅を地上に出ると>

*期待通りの絶景!! 五十里湖と紅葉真っただ中の山々、これから上る葛老山も紅葉に包まれていて、登山口は駐車場からだ。

*湯西川温泉駅に隣接の湯西川道の駅には温泉や足湯もあり、ハイカーはいなかったが車での大勢の紅葉を求めての観光客がいた。。

*湯西川道の駅前から、国産第一号という水陸両用バス「LEGEND零ONE」号でのダム施設見学やダム湖遊覧クルージングが発着する「ダックツアー」あるようだがが、現在はコロナで運休していた。

 

■<登山口から送電線鉄塔のある見晴台へ>

*歩き始めから、俯角25°程の急斜面への階段が標高差100mほど続く。コロナで山歩きを自粛していて不安の脚と膝は標高差500mも登れるかな? 誰一人会わないこの紅葉の中、マイペースでユックリ、ユックリ。

*長い階段を過ぎると、下草も無く地面いっぱいに敷き詰められた分厚い落ち葉のじゅうたん、紅葉の中を俯角20°の急斜面をジグザグに繰り返し高度を上げる。

*標高差200mほど上ると、樹林が切れ視界が開けた送電線鉄塔のある見晴台へ。絶景だ!!

■<送電線鉄塔・見晴台から葛老山山頂へ>

* 紅葉の樹林帯が標高1,000m近くになると地面は落葉のじゅうたんだが、徐々に木々からは落葉が進んでおり、スッキリした見晴しのいい山中だ。

* 薄い霧の中の頂上近くになると、ヒョウ(雹)か?アラレ(霰)か?小雪か?舞っており、葉を落とした樹林の幹の間から眼下に湯西川ダムが望めるがクリアーでない。

* 山頂には樹木の幹に、山名と標高が記された朽ちかけの小さい木片がつけられていた。

* 山行前のブログの山行記録情報に自分の最近の体調・実績を加味して作成した上りの予定時間75分に対し100分と25分もの大幅な遅れ。

* 山頂から川治ダム・川治温泉への道は手元地図に無い、手元のGPSには事前情報から得たルートをダウンロードしているが、その分岐点の案内標識も見当たらない、分厚い落ち葉で踏み跡も確認できない道こともあり、計画ルートの独り歩きは辞めて、オプションで作成していた元来た道を湯西川温泉駅へ下山することに。上りの遅れはオプション案で折り込んでいた湯西川道の駅での休憩食事時間で十分にカバーできる。(としていたが、、、、、、)

 

■<山頂から送電線鉄塔・見晴、そして湯西川温泉駅へ登ってきた道を下る>

■<送電線鉄塔・見晴からの眺めをパノラマでもう一度>

■<湯西川温泉駅・道の駅から五十里(いかり)湖沿岸を五十里ダムへ>

* 葛老山をピストンにした場合の下りもオプション計画より時間を要し、電車時刻を確認不足もあり湯西川温泉駅に5分遅れで下山。

* バスもコロナで間引き運行、次の電車まで1時間待ち。それではと、湯西川温泉駅から川治温泉まで五十里湖の紅葉と五十里ダムを歩いて眺めることに変更。

* これが大当たり、らくらく紅葉ハイキングを延ばせた!! 

■<五十里(いかり)ダム>

*今回、山から見れたダムだけでも三つ、鬼怒川およびその支流にある『鬼怒川4ダム』の一つである五十里ダムと国土交通省の「わくわくダムダム資料室」を駆け足で覗いてみた。

  ①湯西川ダム(男鹿川/重力式ダム/堤高119m/堤延長320m/2012年竣工)

  ②五十里ダム(男鹿川/重力式ダム/堤高112m/堤延長267m/1956年竣工)

  ③川俣ダム(鬼怒川/アーチ式コンクリートダム)

  ④川治ダム(鬼怒川/アーチ式コンクリートダム/堤高140m/堤延長320m/1983年竣工)

* 先々週の「20-1020霧降高原」での「稲荷川砂防堰堤群」に続き土木建造物をハイキングでみれ、専門分野である建築とは違ったスケールを見ることができた。

■<川治温泉から川治元湯駅へ>

■<龍王峡駅で特急乗り継ぎ待ち30分の間に「虹見の滝」へ>

■歩き終えて

* 晴の予報が現地では薄曇り~山頂ではヒョウ・アラレ(どっちかな?)も舞い、日差しによる紅葉の映えが弱まっていたのは残念。

* Webおよび登山口では葛老山で熊出現の記事もあったが、幸いにも出合ったり見かけたりすることも無かった。特に一人歩きの時には鈴とか携帯しておく必要ありかな。

* この日、出合ったハイカーは加治温泉・黄金橋で、龍王峡から加治湯元までのシニアグループの10人ほどのみで、いつものようにマイペースで自然を独り占めの歩きができた。

* この日の歩きで脚・ふくらはぎ・足指の具合も問題なく、歩く速さはマイペースでスローだが、距離や時間に対しては以前通りに歩ける。これからも頻度、距離、時間を少しづつ延ばしてみよう。