■奥日光紅葉ハイキング計画を日光散策に変更
前日、”この時期に紅葉を楽しみながら手軽に歩けるところはどこかな” と勝手を知ったこれまでの歩いた記録の中から、『(奥日光)中禅寺湖~西湖~小田代原』を計画した。しかし、大勢の観光客で日光駅からのバスにも乗れないかも?いろは坂の渋滞は?と、代案『霧降高原』も準備して出発。
東武日光駅に着くと、奥日光湯元行きの臨時バスに乗れそうで、運転手は”渋滞で中禅寺湖温泉まで通常Ⅰ時間程度が2時間はかかるだろう”とのことで、”その程度だったら歩く距離を短めたりすればいいや”と飛び乗った。
遅延時間次第で下車するところと歩くルートを考えながらバスに乗っていると、渋滞は次第に歩くのと同じ位になった。運転手の予測はだんだん悪くなり、帰りのバスは湯本か中禅寺湖温泉で順番待ちでの乗車を勧める。”これではバスから「いろは坂」の紅葉を楽しむだけで歩く時間は無くなるかも”と、中禅寺湖温泉へのほぼ中間の清滝で下車し引き返すことにした。
さぁ~、これからどうするか?バスで日光駅まで引き返して『霧降高原』に行く案、すぐ近くの『鳴蟲山』を歩く案も考えたが、これまで歩いたことの無い道・ところをテクテクと散策することにした。
■「東京大学日光植物園」
すぐ右手に鳴蟲山を見ながら日光市街の方向に歩いてゆくと、日光植物園があった。入口から少し中に入り覗いてみると、広大な自然のまゝの川あり林あり広場ありで植物園らしくない。山歩き感覚で、歩いてみかたったが見て回るのに2時間以上はかかりそうで、次の機会にすることにした。
<HPから日光植物園の概要>(https://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/nikko/)
「日光植物園」の通称で親しまれている当園は、東京大学大学院理学系研究科附属植物園(通称「小石川植物園」)の分園です。 高山植物や寒冷地の植物の研究と教育を主な目的として、はじめ1902年(明治35年)に東照宮付近に開設され、1911年(明治44年)に現在地へ移転しました。 その後、旧田母沢御用邸の一部や近接地が加えられ、現在の面積106,980m2(32,361坪)になりました。
園内には、日本の高山ならびに温帯から亜寒帯に生育する種、およびそれらに関係の深い外国産の種が集められています。 自生のものも含めると、シダ植物約130種、裸子植物約70種、被子植物約2,000種(双子葉類約1,750種,単子葉類約250種)が生育しています。 木本では、特に、日本の温帯に種類の多いサクラ属、ツツジ属、カエデ属の植物が多数集められています。 草本は、林内や林縁に植え込まれていますが、特殊な生育環境を必要とする種は、ロックガーデン(高山植物園)、ボッグガーデン(湿原植物園)にて栽培されています
■日光田母沢御用邸記念公園
日光植物園を過ぎ田母沢川の橋を渡るとると、日光田母沢御用邸記念公園があった。大正・昭和・平成と三代の天皇が使用したという御用邸が日光にあったというのを初めて知り、興味深く見学してみた。
天皇や家族が滞在するときの建物だから公的な部分、私的な部分、そして御付き用と超大規模な和風木造建物と庭園だ。戦時中、子供時代の平成天皇はここに疎開し生活されていたようだ。庭のあちこちに防空壕へのは入口が残っていた。
建物は赤坂離宮から移築した江戸・明治時代の建物、もともとあった個人の別荘、そして明治大正時代の増改築と、10棟の建物が中庭も組み込み屋根は一つながりの複雑な形状になっており、見応えある内部空間、外観となっていた。
■寂光ノ滝
田母沢御用邸記念公園と国道を挟んで反対側の三叉路角に「日光史跡探勝路・寂光ノ滝」の表示を発見。どれくらいの距離なのか判らないが行ってみることにした。田母沢川渓流沿いの県道194号線・寂光滝線、宅地開発地を過ぎて樹林帯の中の急勾配の舗装道路を歩くこと40分で県道終点にある駐車スペース、そこから山道を登ると若子神社そしてその奥に、見事な滝だ。落差60mとのことだが、何段にか分かれているようで滝壺は小さく直ぐ下までゆけた。
山道の入り口に登山届ボックスがあり、ここは女峰山の登山口となっているのに気づき、ようやく山と高原地図を開き、滝の位置を確認した。
帰ってから調べてみると、日光史跡探勝路というのは日光の二社一寺の境内区域とは別に、隣接して散在する数多くの史跡群を探勝するために散策路として設定されたもので2コースあった。いづれ歩いてみなきゃ。
①「緩満が渕~寂光滝コース」(全長約8㎞、徒歩約3時間のコースで32か所の史跡を訪ねる)
②「神橋~滝尾神社コース」(全長約3.2㎞、徒歩約2時間のコースで38か所の史跡を訪ねる)
■輪王寺・大猷院
輪王寺 HP(http://rinnoji.or.jp/)
徳川三代将軍家光の墓所。先ずは①仁王門から次々に向を変えて階段を上り②鼓楼、③二天門、④夜叉門、⑤唐門、⑥拝殿、⑦本殿、そして墓所・奥院への⑧皇嘉門へと上っていったが奥院は非公開で皇嘉門は潜れなかった。
朱と黒と金箔と灯篭群、その美しさと権力の大きさに感嘆。
■東照宮
東照宮HP: (http://www.toshogu.jp/)
東照宮・平成の大修理で陽明門が昨年竣功したというので、創建当時の輝きを期待してみてきた。
外国観光客も含め、みんな見たい拝みたい大人気の東照宮だなぁ~、家康の廟がある奥宮への長い参道階段は長い長い行列であった。ここ家康の廟はみれるが、家光の廟は非公開となっていた。何故だろう。
■ 帰りの東武鉄道
東武日光駅に着いたら、2駅先の下今市行き普通電車は直ぐ出発。グッドタイミングだったと思いきや、下今市では満席の特急電車は何本も来るのに普通電車は40分待ち。それでも夜8時からの大河ドラマ「西郷どん」までにはギリギリ帰り着けそうだ。と思いきや、板倉東洋大学前につくと踏切での乗用車脱輪事故で電車はストップ。事故処理から安全確認に55分も待たされた。
朝の日光駅から奥日光への大渋滞、そして帰りの電車での待ち時間と、時間的には思惑からは外れてしまったが、楽しく日光を散策できた。しかし山登りでも無いのに疲れた。