■阿蘇・長陽大橋周辺の地震直後と橋道路応急復旧時の状況(写真はブログから)
橋と道路は仮復旧で阿蘇、南阿蘇へのアクセスが便利になっているが、外輪山に囲まれたカルデラ阿蘇谷からの黒川と南阿蘇南郷谷からの白川が合流するこの地点の崩壊している斜面は御覧の通り。
上左の写真(合流地点からの白川上流側)には崩壊したままの阿蘇大橋が見える。
上右の写真(合流地点からの黒川上流側)
■長陽大橋から長陽駅へのバスの中からみた(左・中)俵山と(右)北向山の北斜面山崩れ
北向山の北斜面は「阿蘇北向谷原始林」として国の天然記念物に指定されていて、南阿蘇鉄道の戸下トンネルが走っている。
この原始林の植生を見てみたく、北向山の北斜面で国土地理院地図にある道を山頂から白川の谷まで、踏み跡も無い急斜面を必死に歩き、ここで足をくじいたりして歩けなくなっても誰も気付かないだろうと感じたことがあった。よく阿蘇を歩く人から「あそこは猿が歩くところ、人が歩くところでは無いよ」と忠告され、以後こういった山への独り歩きは回避するようにしている。
■長陽駅から堀渡へ
南阿蘇鉄道は長陽駅を含む立野駅から中松駅まで運転休業状態。
長陽駅から南郷谷カルデラの中、一見のどかな田畑・集落して温泉宿、正面にゴツゴツした山容の外輪山と目指す俵山、左手に阿蘇中央火口丘の夜霧山、御竈門山、烏帽子岳を眺めながら堀渡へ。
■堀渡から集落を過ぎ、護王峠への登山ルートになっている牧場下ゲートを開けて牧場内へ。
5年程前、今回歩く護王峠ルートを3度歩いたが道案内標識類は一切無く、最初(そうそうそれは東日本大震災の当日)は牧場内から護王峠への登山道を見つけられず引き返した。その後下りに利用しルートが判り、3度目は上りでもスムースに歩けた。
しかし、今回は熊本に持ち込んだパソコン不具合で、5年前のルートを地図で確認しハンディGPSにナビ用に落とせず、記憶を頼りに登ったが、マタマタ道を見つけられなかった。
あやふやな記憶で、牧場内の道を外れて背丈程のススキ原の中に入りアップダウンを繰り返しヤブコギ40分、ようやく牧場上フェンスの側道に出るが、峠への出口を探せず。
ヤブコギの中で、時折きれいなリンドウに出合いカメラに収めた。
道迷い時間を取り過ぎて、道探しをあきらめて一旦牧場下まで戻り、牧場草原の中の林道から俵山山頂をパスして俵山峠へ向かうことにした。
■俵山峠展望所からの大パノラマ
ここからは阿蘇火口丘の阿蘇五岳の内、高岳・噴火している中岳・そして根子岳は見えないが、何度来ても素晴らしい眺めに、歩く喜びを感じる。
■俵山峠展望所から萌の里・俵山登山口へ車道を歩く。
俵山峠から運転を停止しているウインドファームの風車が立ち並ぶ高原を抜けて、熊本地震の被害が大きい俵山トンネルからの迂回道路(28号線バイパス)を萌の里へ。
外輪山西側山麓から西北面のパノラマの眺望と地震で壊れた橋梁の大規模復旧工事状況や扇坂展望台近くにあった長く延びている地割れも目の当たりにする事ができた。